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Eバイク向けに新技術!シマノの自動変速がすごい!

Eバイク向けにシマノが発表した新技術「Nexus Inter-5Eダイナミック内部ギアハブ」は、シフト操作を全自動化するという画期的な製品です。

2021年7月に新発表された「Nexus Inter-5Eダイナミック内部ギアハブ」

シマノは、2021年7月にオートマチックシフティングシステムを搭載した「Nexus Inter-5Eダイナミック内部ギアハブ」を発表しました。

youtube:https://youtu.be/I71IGXngAcc

Nexus Inter-5Eが搭載されたハブでは、自転車のトルクに合わせて適切なギアに完全オートマチックで変速します。シマノのEバイク向けシリーズ「SHIMANO STEPS」の商品になるため、電動アシスト自転車やEバイクでのみ使えるハブです。

Eバイクがオートマチックになって何が変わる?

自転車を運転するときは「辛くない重さ・回転で漕ぎ続けるのがもっとも省エネ」と言われます。実際の道路はずっと平坦ではなく、大小様々な勾配があるため、ギアを操作して同じ重さに調整していました。

これまでは、路面状況に合わせて運転者がギアを変更して対処していましたが、そのギアの選択が正しいかは、人間の肌感覚か、サイコンなどで勾配データやケイデンス、スピードデータを照らし合わせて行うのが通常でした。

しかし、オートマチック変速が搭載されば、内装ハブが常に適切なギア比にしてくれるため、自動車のオートマとほとんど同じ感じで、重くも軽くもならないようになるということです。つまり、パワーロスが少なくなります。

Eバイクにとっての恩恵は?

Eバイクのシフトがオートマチックになることで、機械側が自動で適切なギアを選んでくれるため、初速の強すぎるアシストも制御され、坂道では適切なギアに自動変速することで坂道のライドがグッと楽になるはずです。

また、ストップ&ゴーが多い都市部での運転では「スタートモード」というモードを選ぶことで、停車時に自動で適切なギアにシフトチェンジしてくれるそうです。

Stress-free riding with automatic shifting – always in the right gear | SHIMANO

つまり、街乗りレベルの速度であれば、常にペダルが軽く感じるように自動調整が効くということで、Eバイクの運転がより楽になることが予想されます。

オートマチック変速でアシスト距離も伸びる?

これまでの電動アシスト自転車やEバイクは、自分でギアチェンジをする前提だったので、初速はアシストが強すぎ、坂道になると思ったよりもアシストが効かないというのが常でした。ここが最適化されるということは、無駄なアシストが減るためアシスト距離が伸びる可能性があります。

オートマチック変速になることで、アシスト距離が伸びるという記載は今のところシマノのサイトからは見つけることができませんが、もしアシスト距離も影響があるのだとしたら、Eバイクのシフトがオートマチックになることで受ける最大の恩恵は、アシスト距離かもしれません。

「オートマチックシフト」のデメリット

今回発表された「オートマチックシフト」の唯一のデメリットは、ハブが重くなることでしょう。自転車は回転している部分の重量が、ペダリングの重さに影響します。

特に、リアハブが重くなるということは、後ろに引っ張られる力が増えるということなので、もしかしたらオートマチック変速の恩恵よりも重くなるデメリットの方が大きくなってしまうかもしれません。

その辺りは実際のEバイクに搭載されてみないとわかりません。

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